※記載内容は取材当時のものです。
駅ナカ商業施設の開発・運営において、当社の多くの女性が、デザインや店舗誘致・施工監理・運営に一貫して関わっており、女性ならではの視点や子育ての経験を役立て、駅直結型の商業施設におけるトイレ空間・授乳室の充実などにも、積極的に取り組んでいます。2017年からは、そのノウハウを生かし、中国上海市にある上海地下鉄の駅構内での構内店舗開発・運営のコンサルティングを実施しています。上海では、駅が「通過点」と捉えられていましたが、昨今は駅の環境改善にも目が向けられています。コンサルティング案件第1号では、日本のように、女性でも心地よく過ごせるような駅を目指し、店舗誘致だけでなく、100席を有するフードコートの設置や、駅環境の改善の一環として木調の素材への変更や照明の変更を行い、温かみのある空間を演出しました。
現在、当社における最大開発案件である渋谷開発事業において、多くの技術系の女性社員が活躍しています。約2年半にわたる工事施工管理を行い、2015年8月末には本事業の最も大きな節目である渋谷川切替工事を完了させた女性社員は、事業広報にも携わり、渋谷文化プロジェクト10周年記念プロジェクトに工事担当として出演するなど、様々なシーンで幅広く活躍しています。また、開発計画内の東横新築工事に建築担当として早い段階から携わっている女性社員は、その主要用途の一つとなる商業施設における設計（トイレや休憩室を含む共用部等）において、特にメインターゲットとなり得る「働く女性」の目線を意識した開発を推進しています。今後も、女性や外国人、障がい者の方々などを含む「多様な人々にとって魅力ある街～渋谷～」を目指して、開発してまいります。
「東急株式会社 住まいと暮らしのコンシェルジュ」は、不動産の購入・売却、新築・建て替え、リフォームなどの住まいに関することや、インテリア・引越しなどの暮らしのご相談を無料で承り、中立的な立場でトータルサポートする駅前相談窓口です。2009年に1号店を開業後、現在、東急線沿線で5店舗展開しています。
コンシェルジュスタッフのほとんどが不動産や建築の専門知識を有する女性で、今までのキャリアを生かして転職した方や、出産や子育てを経て復帰した方が、女性ならではの感性や視点を生かし、お客さまの「お悩みの解決」と「夢の実現」をお手伝いしています。気軽にご来店しやすいオープンな雰囲気の店舗づくりを心がけ、お客さまにくつろいでいただきながらご相談に応じており、開業以来多くのお客さまから喜びの声をいただいています。
「お客さまに今よりもっと喜んでいただける住まいを提供したい！住まいへのこだわりがより強く、細かいところに気づくのは私たち女性のはず！」という気持ちから、マンション事業部門の女性社員全員でワーキングチームを発足しました。
新築分譲マンションブランド「ドレッセ」のモデルルームにて座談会を実施し、子どもの学校のプリントや家族へのメモを貼れる場所のキッチンへの設置、ゴミ箱の置場についてなど活発な意見が交わされ、女性視点での気づきと提案をまとめた「エルエッセ企画」を作成しました。その後、触発された男性社員もワーキングチームを発足し、シェーバーを充電しながら収納できる洗面台など、より積極的な商品提案の意識は職場全体に広がっています。本企画を導入したマンション「ドレッセ」シリーズは全戸完売、オプションも多く注文いただきました。今後もお客さまの期待に応える住まいを提供してまいります。
ワーキングチームによる検討の様子
ドレッセ碑文谷
エル エッセ企画
鉄道事業本部 工務部の女性社員が中心となり、渋谷の街の魅力向上と渋谷駅に不足しているトイレを増設しようと2013年秋から検討を始めました。
計画当初はトイレ増設のみでしたが、渋谷の街の特性である性別や年齢にとらわれない個性あふれるさまざまなターゲットに合わせた機能の見直しを行い、女性パウダールーム・授乳室などの付加価値を付けた施設で、駅の魅力を高める取り組みに進化。2014年4月28日（シブヤの日）に渋谷駅の東西を結ぶ地下通路である「渋谷ちかみち」にオープンしました。
コンシェルジュ常駐のラウンジ、女性パウダールーム、授乳室、キッズルームなど、さまざまな機能を有した施設となり、通勤客やお買物客はもちろん、外国人観光客を含めた渋谷駅を利用する全ての方々に快適で利便性の高いサービスを提供しています。
外観
ラウンジ
女性パウダールーム
ベビールーム
少子高齢化社会をむかえる中、東急線沿線における子育て層の流入を促進しようと、子育て中の社員が組織横断でチームを組成しました。「かるがもチーム」と名付け、その活動の第1弾として、沿線のお出掛けスポットや、楽しく電車でお出掛けする方法を紹介する小冊子『ことりっぷ 東急線で行くおやこさんぽ』と『AERA with Baby × 東急電鉄“子どもと一緒が楽しくなるお出かけBOOK”』の2誌を発行。子育て中かつ東急線沿線住民という強みを生かして、編集から発行に携わりました。
そのほかにも各種イベントにも積極的に参加するなど、今後も子育てしやすい東急線沿線を目指し、活動を続けていきます。
リニューアル前
リニューアル後
東急リアル・エステート・インベストメント・マネジメント（株）※に出向した女性取締役と女性アセットマネジャーがCONZE（コンツェ）恵比寿のリニューアルを担当しました。
当社のPM部門とともに、2012年、近隣在住または恵比寿周辺に勤務する女性客のニーズを捉えるために女性専用のホットヨガスタジオを誘致し、2014年には、女性客が気軽に立ち寄れるよう1階エントランスまわりの外装を無機質なものから緑の多いナチュラル系のものに変更しました。
さらに女性一人でも気軽に入れるような飲食店２店舗の誘致などを実施したことで、新規顧客開拓・リピーターの獲得につながり、現在は動員・売上とも好調に推移しています。
※東急リアル・エステート・インベストメント・マネジメント（株）は当社100％子会社です。なお、役職は出向先のものになります。
「なでしこチーム」は鉄道事業部門を中心に、各部門から選抜された女性社員6名で構成され、2011年4月に発足しました。そして、本チームが2011年8月に開発した商品が「トライアングルチケット」です。これは、“おしゃれな街渋谷・自由が丘・二子玉川“を結ぶトライアングルエリアが、1日中乗り降り自由になる周遊きっぷ”です。現在は、本チケットのプロモーションを企画、実施しています。
大井町線自由が丘車両基地を活用した商業施設Trainchi自由が丘は、女性の来街が多い自由が丘の特性に合わせ、お客さま視点に立った施設づくりをするため、16名の女性社員による「megamiの会」プロジェクトチームが企画しました。
「石畳みのような雰囲気でも歩きやすさが重要」、「小さなお店の点在」、「プレゼントを買う気持ちになる店」など、本チームの提案を生かし地元商店街と密接な協力関係を築きながら、多様な意見を環境計画やテナント構成に反映させました。 現在も、地元のランドマーク的な役割を果たし多くのお客さまから好評をいただいています。
