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鉄道ネットワークの拡充

鉄道ネットワークの拡充

相互直通運転により広がる鉄道ネットワーク

東急電鉄は地下鉄日比谷線を皮切りにさまざまな路線との相互直通運転を進め、ご利用いただくお客さまの利便性向上を図っております。2023年3月18日の相鉄・東急新横浜線の開業により、神奈川県央地域及び横浜市西部から東京23区西部、東京多摩北部、埼玉中央地域・西部地域に至る7社局14路線を結ぶ広域鉄道ネットワーク形成されることで、地域間の連携と活性化が図られ、各地域のさらなる発展に寄与します。

1964年7月22日 東横線と営団(現:東京メトロ)日比谷線との相互直通運転を開始(日吉~北千住間)(2013年3月15日終了)
1979年8月12日 田園都市線~新玉川線~営団(現:東京メトロ)半蔵門線との相互直通運転開始
2000年9月26日 目黒線と営団(現:東京メトロ)南北線・都営三田線との相互直通運転開始
2001年3月28日 目黒線と埼玉高速鉄道南北線との相互直通運転開始
2003年3月19日 田園都市線が営団(現:東京メトロ)半蔵門線を介し、東武伊勢崎線・日光線との相互直通運転開始
2004年2月1日 横浜高速鉄道みなとみらい線開業、東横線との相互直通運転開始
2013年3月16日 東横線と東京メトロ副都心線との相互直通運転を開始
2023年3月18日 東急新横浜線開業、東横線・目黒線に接続し、相鉄新横浜線との相互直通運転を開始

相鉄・東急新横浜線

2023年3月18日に開業した相鉄・東急新横浜線は、相鉄本線・いずみ野線、東横線・目黒線に接続し、東京メトロ南北線・副都心線、都営三田線、埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線、東武東上線まで直通運転を行い、所要時間の短縮、乗換回数の減少など交通利便性・速達性が向上します。また、新横浜駅へのアクセスが向上し、首都圏から関西・中京方面への出張や旅行などがさらに便利になります。

鉄道ネットワーク7社局 車両撮影会
鉄道ネットワーク7社局 車両撮影会

新空港線

新空港線(矢口渡~蒲田~京急蒲田~大鳥居)は、交通政策審議会の『東京圏における今後の都市鉄道のあり方について(平成28年4月20日付 第198号答申)』で答申された路線で、JR京浜東北線・東急多摩川線および東急池上線蒲田駅と京急蒲田駅間のミッシングリンクの解消や、羽田空港へのアクセス利便性の向上に資する路線です。
東横線、東京メトロ副都心線、東武東上線、西武池袋線との相互直通運転を通じて、国際競争力強化の拠点である渋谷、新宿、池袋や東京都北西部・埼玉県南西部と羽田空港とのアクセス向上が期待できます。

東急電鉄株式会社 CS・ES推進部 広報CS課

安心・快適にご利用いただくための取り組み

安心・快適にご利用いただくための取り組み

エコ車両の導入

田園都市線を低騒音・省電力の新型車両に置き換え完了

田園都市線2020系
田園都市線2020系

新型車両「2020系」では、低騒音型の主電動機や駆動装置を採用し、沿線環境・車外の騒音を旧型車両(8500系)と比べ約10dB低減しています。また、次世代半導体素子を用いた制御装置による主電動機の高効率駆動や、車内全照明と前照灯・尾灯へのLED灯採用により、使用電力を旧型車両と比べ約50%削減しています。
なお田園都市線においては、旧型車両(8500系)にかわる新型車両「2020系」の導入が2022年度に完了しました。そのほか、大井町線「9000系」の更新に向けた車両新造に着手しており、「9000系」は西武鉄道へ譲渡予定です。

エコ運転の取り組み

終日・全列車で導入可能な「惰行」を活用した新しい運転手法

東急線では、新たな設備投資などの費⽤をかけずに運転方法の⼯夫だけで消費電⼒を減らす「エコ運転」という運転手法を実施しています。もともと2011年の東⽇本⼤震災後から節電を⽬的に、スピードを⼀気に上げてから急減速する⼀般的な運転手法ではなく、⼀定の速度で加速を⽌めブレーキの使⽤頻度を減らしてゆっくり⾛るという「エコ運転」に取り組んでいたものの、この運転手法が使⽤できるのは混雑が少ない時間帯の運⾏かつ、急⾏との待ち合わせがない各駅停⾞のみに限られていました。
現在実施している「エコ運転」は、ダイヤ上の余裕時分を利用しつつ、消費電力を使う「⼒⾏」時間を⼤幅に減らした惰性による「惰⾏」で⾛る運転手法です。ダイヤ上遅れを出さない速度は維持しつつ、駅間の勾配なども活⽤しながら、終⽇・全列⾞でのエコ運転を可能としています。また運行中の電車のほかに、車庫に停まっている電車においても、パンタグラフを降ろして待機電力を節約し、消費電力の削減に努めています。
エコ運転導⼊後の2022年度とコロナ禍前の2019年度を⽐較すると、より電力効率の良い新型車両の導入などの効果もあり、電⾞1両を1km⾛らせるために必要な消費電力を1カ⽉あたり約12%削減しました。今後も、より効果的なエコ運転の追及・推進に取り組みます。

東急線アプリ

東急線の運行情報、各駅の時刻表や列車走行位置、また、運休や遅延などの運転支障が生じた際に便利な迂回ルート検索や遅延証明書の発行など、東急線に関するさまざまな情報やサービスを発信するスマートフォン向けアプリケーション「東急線アプリ」を提供しています。
 2022年9月、東急が進める「まちづくりDX」を加速させるための特別組織「Urban Hacks」と連携し、DX推進の一環として「CX(顧客体験)」領域にも力点を置き、アジャイル開発による東急線アプリのリニューアルを実施しました。お客さまの生のお声をもとに従前のアプリの課題を把握・検証し、ユーザーインターフェイスなどを大幅に改良しました。

運行情報の発信

15分以上の遅れが発生した場合、最新の運行情報を東急電鉄ホームページや、「東急線アプリ」「東急線運行情報メール」にご登録いただいたお客さまにメールでお知らせしています。また、東急線各駅(世田谷線の一部の駅を除く)改札付近などに設置した大型ディスプレー「お知らせモニター」で支障区間や原因、振替輸送情報などを迅速に分かりやすくご案内しています。

東急電鉄株式会社 CS・ES推進部 広報CS課

安心で快適な鉄道へ

バリアフリーの強化


内方線付き点状ブロック

すべてのお客さまが利用しやすい鉄道駅を目指し、段差の解消が必要とされていた99駅全駅でバリアフリールートの整備を完了しています。東横線・田園都市線渋谷駅の出入口B7や出入口A6におけるエレべーターの整備、田園都市線三軒茶屋駅、桜新町駅でのエレべーターの増設工事なども完了し、すでに運用を開始しました。
さらに、全駅で点字運賃表を設置しており、自動券売機・自動改札機でも点字表示をしているほか、構造が複雑な駅では構内の施設の場所や現在地を点字でご案内する触知案内板を設置しています(一部音声案内付き)。ホーム上においても、どちらがホームの内側か分かるように内側に凸型の線のある内方線付き点状ブロック(ホーム縁端警告ブロック)を、センサー付き固定式ホーム柵を設置するすべての駅に敷設しています。

駅施設でのバリアフリー化を推進

触知案内板
触知案内板

全駅での点字運賃表の設置や、自動券売機および点状ブロックで誘導している自動改札機で点字表示をしているほか、構造が複雑な駅では構内の施設の場所や現在地を点字でご案内する触知案内板を設置しています(一部音声案内付き)。

東急線各駅で使いやすい洋式トイレを整備

3つの100%

これまで、東急線各駅において、お客さまがご利用しやすいよう構内トイレの大便器洋式化およびウォシュレット設置の取り組みを2014年度より進めており、2023年3月にすべての駅構内トイレで対応が完了しています。2021年2月に完了した構内トイレ洗面器の非接触・自動水栓化100%と合わせて、「3つの100%」を達成しました。
さらにより使いやすい多機能トイレを目指して、全室オストメイト(人工的な排泄機能を持つ方)にも対応。お子さま連れのお客さまのためにベビーベッドも設置しています。
2022年に新しく供用された駒沢大学駅の構内トイレには、旧玉川線の敷石として保管されていた廃材などが使われており、2022年度グッドトイレ選奨「奨励奨」を受賞しました。

  • ※1設置駅85駅565台(なお、全個室内にシートクリーナーを設置)東白楽駅、荏原中延駅、世田谷線(上町駅除く)、こどもの国線は構内トイレがございません。
  • ※2「ウォシュレット」はTOTO株式会社の登録商標です。
  • ※3多機能トイレ内の補助的手洗器・オストメイトは一部手動水洗です。

視覚に障がいをお持ちのお客さまへのサポート

全駅で点字運賃表や駅施設内の触知案内板を設置しています。また、バリアフリー整備ガイドラインを参考に、出口に通じる階段位置および改札口の位置をお知らせするため、音響案内の設置を推進しています。

バリアフリー車両の導入

全ての編成に車いすスペースを設けているほか、1999年度以降の新造車両では、床面の高さを下げ、ホームとの段差を小さくしています。2007年度以降の新造車両には、車いすスペースに高低2段の手すりを導入し、7000系では、車両の両端に3人がけのクロスシートを採用して、ベビーカーなどを利用されるお客さまのためのスペースを設けています。また、2016年度以降の新造車両では全ての車両にフリースペースを設けています。


車いすスペース


3人がけクロスシート

ベビーカーマークの掲示


ベビーカーマーク

2014年3月に制定された「ベビーカーマーク」を、車両に設けた車いすスペースおよびフリースペースに掲示しています。引き続き、子育てしやすい環境をつくるため、安全で、安心してご利用いただける設備・サービスを提供していきます。

AED(自動体外式除細動器)

AED

2022年9月末に東急線全駅(世田谷線含む)にAEDの設置が完了しました。AEDは、心臓が不規則にけいれんし、血液を送り出せなくなる「心室細動」が起きた場合に、電気ショックを与え、心臓のリズムを正常に戻すための機器です。非常時には、どなたでもご利用いただけます。

お忘れ物検索システム

東急線の駅係員がお忘れ物をお預かりした際に、お忘れ物の特徴などのデータをシステムに登録することにより、各駅の係員がお忘れ物の情報をリアルタイムに検索できる「お忘れ物検索システム」を導入し、お客さまのお忘れ物をスピーディーにお探ししています。

駐輪場の整備

東急線の駅付近や高架下などに駐輪場を整備しています。駅の利便性を高めるとともに放置自転車を減らし、駅周辺環境の整備に努めています。
詳細は下記ホームページをご覧ください。

安全とサービスをつくる意識向上と技術伝承

サービス介助士


資格取得者の名札

歩行の介助や車いす操作など、ケアされる方と同じ目線に立ち、お手伝いができる「サービス介助士」の資格取得を積極的に推進しています。

鉄道技術アカデミー


鉄道技術アカデミーの様子

鉄道事業の各部門から選抜された社員を対象に開講しており、専門分野外の技術を俯瞰する視野を身に付け、横断的な取り組みを起こせる人材を育成しています。

競技会・講習会


車両部門の技能競技会

技術部門では、設備の更新に伴う機器の性能向上により、部品などの故障や劣化による取り替えが少なくなってきている現状を踏まえ、組織の技術力強化やベテランから若手への技術伝承、従業員のモチベーション向上などを目的に、競技会や講習会を定期的に実施しています。

東急電鉄株式会社 CS・ES推進部 広報CS課

ホーム・駅での安全対策

ホーム・駅での安全対策

東急線全駅にホームドア・センサー付固定式ホーム柵の設置

ホームからの転落事故や列車との接触事故を防ぐために、ホームドアまたはセンサー付固定式ホーム柵の設置を東急線の全駅で進め、2020年3月22日の大井町線等々力駅の運用開始をもって、整備が完了しました。

※世田谷線、こどもの国線を除く

ホームドア

ホームドア

ホームドア

センサー付固定式ホーム柵

ホームの車両乗降口の段差・隙間の解消

どなたでも安全にホームと車両を乗り降りできるよう、ホームと車両床面の段差・隙間を縮小する取り組みを進めています。各列車の車いすスペースがある車両ドアの一部の乗降口には、可能な限りホームと車両の隙間を縮小するためにくし型状ゴムを設置。2023年9月末時点で4カ所への設置が完了しました。
ホームページおよび東急線アプリでは、バリアフリーガイドラインに定める段差・隙間の目安値を満たす車両ドアなどの位置を公表しており、各路線・各駅の詳細な状況を掲示することで、お客さまのスムーズな乗降や移動をサポートします。
2022年2月には、西日本旅客鉄道、大阪市立デザイン教育研究所、大阪市立大学が協働して推進していた「こども隙間転落防止プロジェクト」に当社が参画(現在は京王電鉄も参画)。保護者への啓発活動に加え、お子さま自身に列車乗降時のホームと列車の「隙間」を認知していただくことを目的とした取り組みを進めており、その一環としてオリジナルキャラクター「スキマモリ」を起用した啓発を行っています。

ホーム側面に取り付けた転落防止ゴム

転落防止ゴム

転落報知器

オリジナルキャラクター
「スキマモリ」

非常停止ボタン

非常停止ボタン案内看板
非常停止ボタンと案内看板

事故を防ぐため、東急線81駅のホームに、「非常停止ボタン」を設置しています(世田谷線および目黒線を除く)。ボタン操作で、付近の列車は緊急通報を受信し、運転士のブレーキ操作により緊急停止します。

防犯ボタン・インターホン

インターホン
インターホンと案内看板

防犯ボタン
防犯ボタン

駅構内で不審物や不審者を発見したときや、トラブルが発生したとき、または、お身体の具合が悪くなったときなど、駅係員・警備員のお手伝いが必要となった際に通報いただける、防犯ボタンやインターホンをホーム上やトイレに設置しています(列車は止まりません)。

駅構内の防犯カメラ

防犯カメラ
防犯カメラ

駅構内の状況確認や犯罪抑止を目的として、ホーム、改札口、券売機、定期券うりばなどに防犯カメラを設置しています。

駅係員、警備員による安全確認

駅構内の警備
駅構内の警備

日頃から、定期的に駅係員および警備員が駅構内を巡回し、不審物、施設の不備などお客さまに危険が及ぶ箇所がないか、確認、警備を実施しています。また、お客さまのご利用状況に応じ、警備体制の見直しを行っています。

地下駅の火災対策


大きく分かりやすくなった避難通路表示
(非常口のご案内)

国土交通省の基準に基づいて、2通路以上の避難通路の確保や、火災時におけるホーム階の排煙のための非常電源設備の設置などを、全ての地下駅で実施済みです。

停電対策


停電時に稼働する、駅の非常用発電機

列車運行に必要な電力は、東京電力から2系統の送電線によって変電所へ送られているので、1系統で停電が発生しても、もう一方の送電線を使って電力が供給されます。さらに変電所は、各路線に数カ所ずつ分散配置し、ひとつが完全に停止しても隣接する変電所から電力を供給する仕様にしています。また、東急線の車両はバッテリーが搭載されているので、停電により地下区間で列車が停止する状況になった場合でも、車内の非常照明や放送設備は機能します。
地下駅では、停電に備えて非常用発電機を設置しており、トンネル内を含めた非常照明や駅放送設備など、防災上必要な機能が確保されています。

東急電鉄株式会社 CS・ES推進部 広報CS課

車両の安全対策

車両の安全対策

車内防犯カメラ


車内防犯カメラ 設置の一例

テロ行為や吊り手盗難など車内における犯罪行為の未然防止を目的に、2015年3月より順次、車内防犯カメラを設置してきましたが、2020年7月をもって東急電鉄所属の全車両1,247両(こどもの国線を除く)へ設置が完了しました。

IoTube(アイ・オー・チューブ)

車両内のセキュリティ向上を目的として、2020年4月から、東急電鉄所属の全車両(こどもの国線を除く)に、ソフトバンクの4Gデータ通信に対応した、LED蛍光灯一体型の防犯カメラ「IoTube」を導入しました。4Gのデータ通信によって、遠隔地からでもカメラで撮影した映像を確認することが可能になり、車両内トラブル発生時などに迅速に対応できるようになりました。

車内非常通報ボタン

ボタンの位置を案内する車内ステッカー
ボタンの位置を案内する車内ステッカー

車内非常通報ボタン
車内非常通報ボタン

お客さまの体調異常や車内の異常を乗務員に知らせる車内非常通報ボタンを、車両連結部付近や窓の横、車いすスペースに設置しています。一部の車両を除き乗務員との通話が可能です。

ドア注意喚起シール

乗降時のお客さまのドアはさまれおよび引き込まれ防止のため、乗降時端部と戸先を容易に認識できる黄色いラインの注意喚起シールを貼付しています。

非常ブレーキ装置

運転士の体調が急変したときに備え、ハンドルから手が離れると自動的に非常ブレーキがかかる装置を全車両に搭載しています。

東急電鉄株式会社 CS・ES推進部 広報CS課

踏切の安全対策

踏切の安全対策

非常ボタン

軌道線も含めて東急線の全ての踏切に設置しています。非常の場合にこのボタンを押すと、接近する列車の運転士に異常を知らせます。

非常ボタン
非常ボタン

踏切障害物検知装置(3D式・レーザー式)を設置

2021年7月、全踏切135カ所において踏切障害物検知装置(3D式センサーまたはレーザー式センサー)の設置を完了しています。踏切で立ち往生している自動車などの障害物をレーザー光などによって検知し、接近する列車の運転士に異常を知らせます。

※世田谷線、こどもの国線を除く

3D式踏切障害物検知装置
3D式踏切障害物検知の装置の検知イメージ

3D式踏切障害物検知のイメージ
3D式踏切障害物検知の装置の検知イメージ

さらに安全な踏切を目指して

踏切事故が多かった踏切では、見通しを良くするため自治体に樹木の伐採を依頼した他、車のドライバーから見えやすいオーバーハング型警報灯と全方位警報灯を設置するなど、さらなる視認性の向上施策を実施しています。

見通しの良くなった踏切
見通しの良くなった踏切

オーバーハング型警報灯
オーバーハング型警報灯

全方位警報灯
全方位警報灯

東急電鉄株式会社 CS・ES推進部 広報CS課