第3回東急グループ環境・社会貢献賞
グループ会社35社から77案件(環境部門18社36案件、社会貢献部門26社41案件)の応募があり、一次審査、審査委員会を経て、下記の表彰案件に決定しました。
環境・社会貢献賞 1件
“使命感を持ちワンチームで挑んだ“ コロナ無症状者・軽症者宿泊療養の受入
株式会社東急ホテルズ
新型コロナウイルス感染症感染拡大に伴う医療機関の病床不足が懸念される中、「東京虎ノ門東急REIホテル」では無症状者・軽症者の宿泊療養の受け入れを実施。第1期※1に延べ201名、第2期※2に延べ2,187名、合計2,388名を受け入れ、医療体制の維持に貢献しました。第2期からは都職員の負担や要員不足カバーのため、都職員が担当していた補助的業務※3も受託。また、食の楽しみとしてホテルメイドの弁当の提供や、外国人療養者のための英語による館内アナウンスと電話応対は、他の療養施設にはないホテルサービスならではの取り組みとして好評を得ました。療養者の気持ちに寄り添いながら、ホテルスタッフがワンチームとなって習得したコロナ対応についての専門知識は、with/afterコロナでのより良いホテルサービスを磨きあげていく上で、貴重な知見として蓄積されました。
※1 2020年4月16日~6月30日
※2 2020年8月17日~2021年3月31日
※3 入退所時の案内、救急搬送時の補助対応、療養者の既往歴や服薬データの入力、汚染物である廃棄物の処分業務など
スタッフ全員がワンチームとなって取り組みました
ホテルスタッフが総出で対応した弁当の詰め作業
環境賞 2件
国際ビジネス拠点「東京ポートシティ竹芝」~グリーンネットワークの構築~
東急不動産株式会社
2020年9月に開業した「東京ポートシティ竹芝」では、周辺の豊かな緑(旧芝離宮・浜離宮恩賜庭園)や海(東京湾)の要素を建物内に引き込み、グリーンネットワークを構築しました。最先端テクノロジーを活用したスマートビルならではの取り組みで環境負荷低減を図り、街全体に新たな価値を創出しています。多くの人が憩い活動するスキップテラスには緑地空間を設け、首都高速道路に面した壁面には大規模な壁面植栽を行い、反射日射量を約30%低減。ヒートアイランド環境の緩和に貢献しています。さらに建物全体で約600㎥の多段式雨水貯留と浸透による都市型洪水対策と、雨水活用によって、上水の年間使用量を約5%削減する計画です。年間CO₂削減量は緑化で110t、環境配慮設計で10,253t(削減率39.64%)となります。その他、養蜂など8つの生物多様性保全への取り組みと環境学習を実施。これらの取り組みが国交省の「第1回グリーンインフラ大賞」都市空間部門にて優秀賞を受賞しました。
緑豊かなスキップテラス
「竹芝新八景」を通して生物多様性保全の取り組みを発信
水素エネルギーでレタスを栽培!日本初のCO₂フリー電力循環型ホテル
株式会社東急ホテルズ
「川崎キングスカイフロント東急REIホテル」では、第1回東急グループ環境・社会貢献賞において「環境・社会貢献賞」を受賞した、使用済みプラスチック由来の水素エネルギーの活用の、継続・進化に向けた取り組みを開始しました。ホテルロビーで、水素エネルギー由来の電気を活用したレタスの水耕栽培を実施。通常の半分の期間で収穫し、ブッフェで提供しています。また、ホテルの課題である食品廃棄物を、バイオマス発電の原料として発電施設に提供することでリサイクル率100%を達成。さらに、発電した電気を売電会社を通じて買い戻しホテルで活用する、循環型の仕組みを構築しました。その他の電力には100%再生可能エネルギープラン「ゼロエミプラン®」※を導入。総電力の3割を水素エネルギー、7割を再生可能エネルギーで賄う、日本初の電力CO₂フリーホテルが実現しました。CO₂削減量は年間約419t(杉の木約47,600本分に相当)で脱炭素・循環型社会の実現に貢献しています。
※FIT電気を電源とし、非化石証書やJクレジットを用いて、実質再生可能エネルギー 100%を実現する環境重視型の電力供給プラン。
ホテルで作ったリーフレタス
川崎キングスカイフロント東急REIホテル 外観
社会貢献賞 2件
東急線ホームドア設置プロジェクト ―「すべての駅に安心を」―
東急電鉄株式会社
当社では東急線全駅※へのホームドア、センサー付固定式ホーム柵の設置を2020年3月に完了しました。鉄道業界においてホームドアの設置については費用が高額のため、その是非について議論となっていましたが、「安全・安心な鉄道サービスの提供こそが、東急電鉄の果たすべき社会的責任である」との考えから、大手民鉄初の全駅設置の取り組みとなりました。取り組みにあたっては、夜間回送列車によるホームドアの一括運搬や盛土式ホームでの工期短縮補強方法の採用の他、田園都市線では6扉車を4扉車へ置き換えることでドア位置の違いを解消するなど、早期設置と工費削減を図りました。社内外関係各所が一丸となって取り組んだ結果、ホーム転落件数は2014年度の131件から2020年度は5件へと大幅に減少。また、本件をはじめとする安全・安心な鉄道サービスへの取り組みが高く評価され、「令和2年度バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者表彰」では最高位である内閣総理大臣表彰を受賞しました。
※ 世田谷線・こどもの国線を除く
ホームドア一括運搬の様子
各路線でのホームドア設置状況
雨水貯留施設整備による渋谷駅周辺の防災拠点としての強化
東急株式会社
渋谷駅街区土地区画整備事業において、「水害に強く安全・安心なまちづくりの実現」を目指して進めてきた「渋谷駅東口雨水貯留施設」の整備が完了し、2020年8月31日、共用を開始しました。本施設の整備は、すり鉢状の地形で雨水が溜まりやすい渋谷駅周辺の課題の解決のため2011年2月に着手。各事業者や所管行政など関係者間での綿密な工事調整を図り、また、地上部に影響を与えないよう細心の注意を払いながらの進行となりました。施設が位置するのは渋谷駅東口広場の地下約25mの深さ。南北約45m・東西約22mの大規模構造物で、4,000㎥の雨水を貯水できます。1時間雨量50㎜以上で取水され、天候回復後に下水道幹線へ排水する仕組みです。貯水槽を分割し、降水量に合わせて貯水できる構造で清掃範囲を限定できる他、雨水流入時の勢いを抑えるドロップシャフト(らせん状水路)採用での施設底部劣化防止など、環境に配慮した維持管理上の工夫を施しています。
渋谷駅東口断面図イメージ
雨水貯留施設の内部
特別賞 2件
《 環境部門 》
余剰備品のシェアリングと廃棄物の活用革命
東急電鉄株式会社
当社は、リサイクルの推進と廃棄物削減によるCO₂排出量の削減を目指し、各職場で管理している備品の余剰分をリスト化して職場間で共有し、備品のシェアリングを行っています。シェアリストには消しゴムなどの消耗備品から会議テーブルや椅子などの大型什器備品まで4,000点の登録があり、シェアリング数は680アイテムに及んでいます(2021年5月末日時点)。この取り組みにより、駅で出されていた年間6tを超える不用品の回収費を抑えられるだけでなく、廃棄物量の減少と、リサイクルの推進にも大きく貢献していけると考えています。余剰備品のシェアリングは駅だけにとどまらず、横の連携を活用して鉄道事業本部全体42職場に拡充。オール東急電鉄で推進しています。関連した取り組みとして、各職場で使用していない破棄予定の鉄道備品やグッズなどを集めて販売する「東急電鉄 鉄道お宝市」の開催も計画しています。
シェアリストの確認を促す掲示物
余剰備品シェアリスト(一部抜粋)
《 社会貢献部門 》
養護学校への清掃指導・職業実習への協力
株式会社伊豆急ハウジング
当社は地元の養護学校での清掃作業の指導や生徒の職業実習の受け入れを2006年から継続して取り組んでいます。養護学校での清掃指導では、窓ふきやトイレ掃除など具体的な作業を一緒に行い、作業内容や注意事項を指導。生徒が将来の職業生活や家庭生活に活かせる作業技能習得の補助となっています。また、職業実習では、ホテル内で10日ほどの期間、掃除機がけやごみ回収、ベッドメーキングなどの作業を体験してもらっています。生徒たちが当社従業員と同じユニフォームを着て、指導者と共に行う身近な場所での職業体験は、未来を担う子どもたちのキャリア教育推進に貢献しています。これらの取り組みは、地域における身体障がい者雇用の意識高揚も目的としており、地域社会の活性化と当社の就労者にもつなげています。
ホテル客室でのベッドメーキング作業
参加した生徒からのお礼の手紙
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