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環境 環境

環境保全をめざしたサステナブルな街づくり

(リード文)

当社およびグループ各社は、環境への配慮を重要な要素とし「持続的な街づくり」に努めてまいりました。今後さらに、脱炭素社会・循環型社会に向けた取り組みを確実に進め、自然と共生できる社会の構築に向け、サステナブルな社会の実現に、積極的に取り組んでいきます。

再生可能エネルギーへのアプローチ

再生可能エネルギーへのアプローチ

脱炭素社会の実現に貢献するべく、事業における省エネルギーの推進と再生可能エネルギーの活用に、積極的に取り組んでいます。

駅施設での自然エネルギーの活用 ―元住吉駅、上野毛駅―

東横線・目黒線元住吉駅では、太陽光の自然エネルギーを利用するため、ホームの屋根部分とコンコースの上部に太陽光発電システムを導入しています。発電能力は140kWであり、このシステムにより2020年度は約7.9万kWhを発電、元住吉駅の電力使用量の約8.1%をまかなっています。他にも、雨水の再利用や改札口正面スペースの緑化なども行っています。
元住吉駅の他、大井町線上野毛駅にも発電能力10kWの太陽光発電システムを設置しています。

元住吉駅の太陽光発電システム

元住吉駅の構内緑化

上野毛駅の太陽光発電システム

再生可能エネルギー100%での電車の運行 ―世田谷線―

世田谷線は2019年3月25日(電気記念日)から、水力および地熱のみで発電しCO₂を排出しない「再生可能エネルギー100%」で運行しています。これにより、2019年度から世田谷線運行によるCO₂排出量がゼロとなり、運行本数が増して電力量が増えた場合にもCO₂排出量増加の心配がありません。この取り組みは、東急電鉄・東北電力・東急パワーサプライの3社連携によって実現したもので、「再生可能エネルギー100%」の電力による通年・全列車の運行は、都市型鉄軌道線で日本初となりました。
電車という身近なインフラを通じて再生可能エネルギーの理解と普及促進に努めたことなどが評価され「第11回 EST交通環境大賞」で環境大臣賞を受賞しました。

※東急電鉄・東北電力・東急パワーサプライの3社合同による取り組み事例調査の結果


運行開始時 出発セレモニー


世田谷線を走る「幸福の招き猫電車」

本社ビルでの再生可能エネルギーの導入 -東急南平台町ビル・東急桜丘町ビル-

当社は長期環境目標として、業務用電力において再生可能エネルギーによる電力調達100%を目指しています。本社ビルでは、目標達成に向けて、2020年度から率先して再生可能エネルギーを調達・使用しています。
東急南平台町ビルは、再生可能エネルギー由来の実質CO₂フリー電力を導入、東急桜丘町ビルでは、CO₂排出量をオフセットするJクレジット(太陽光由来の再生可能エネルギー)を調達しています。この取り組みによるCO₂排出量の削減効果は年間で東急南平台町ビルでは約361t、東急桜丘町ビルでは約274tに及びます。

本社ビル掲出のステッカー

東急南平台町ビル

東急桜丘町ビル

ホテルでの電力循環の仕組みの構築 ―川崎キングスカイフロント東急REIホテル―

2018年6月に開業した「川崎キングスカイフロント東急REIホテル」は、使用済みプラスチック由来の水素を電気やお湯として活用する、世界初の水素ホテルです。活用方法はそれだけにとどまらず、ロビーで水素エネルギー由来の電気を活用したレタスの水耕栽培を実施し、収穫したレタスをブッフェで提供しています。他に、食品廃棄物をバイオマス発電の原料として発電施設に提供することで、リサイクル率100%を達成。さらに、発電した電気を売電会社を通じて買い戻しホテルで活用する、循環型の仕組みを構築しました。その他の電力には100%再生可能エネルギープラン「ゼロエミプラン®を導入することで、総電力の3割を水素エネルギー、7割を再生可能エネルギーでまかなう、電力CO₂フリーホテルが実現しました。CO₂削減量は年間約419t(杉の木約47,600本分に相当)で脱炭素・循環型社会の実現に貢献しています。

※FIT電気を電源とし、非化石証書やJクレジットを用いて、実質再生可能エネルギー 100%を実現する環境重視型の電力供給プラン。

ホテルで作ったリーフレタス

純水素燃料電池システムを設置

川崎キングスカイフロント東急REIホテル

環境負荷低減へのアプローチ

環境負荷低減へのアプローチ

循環型社会の実現を目指して、事業の全ての段階において資源の有効利用を図り、温室効果ガス排出の低減などに取り組んでいます。

豊かな自然と調和する持続可能な街づくり -二子玉川ライズ-

渋谷文化プロジェクト

「二子玉川ライズ」では、子どもたちと地球の未来のために、環境へ配慮しながら人が主役の安心・安全なまちづくりを行っています。
エリア全体の建物や道路などのインフラ設備において、省エネ機器や再生可能エネルギーを採用し、エネルギー、CO₂排出の削減に取り組んでいます。田園都市線や大井町線、各種バスとの良好な交通アクセス網を確保し、商業やオフィス、公共施設、住宅を集積させた高密度でコンパクトな複合機能都市を整備しています。
このような取り組みが評価され、2015年に世界初となる国際的な環境認証制度「LEED ND(まちづくり部門)」のゴールド認証※1を取得しました。認証取得は、さまざまな反響を呼び、国内外から環境や建築関係者の視察が急増。「産業の発展と地球環境の共生」を目指すフジサンケイグループ主催の「第25回地球環境大賞(グランプリ)」※2にもつながりました。

※1 米国グリーンビルディング協会(USGBC)が提供するLEED®は、高性能のグリーンビルディングの設計、建設、維持管理に貢献する評価・認証プログラムです。LEED®およびそのロゴはUSGBCの登録商標であり、使用には許可が必要です。

※2 地球環境大賞。「産業の発展と地球環境との共生」を目指して創設された企業、行政、市民が一体となった顕彰制度。


エネルギーや資源の無駄を省いたサステナブルな街


第25回「地球環境大賞」を受賞

グリーンインフラを生かしたまちづくり -南町田グランベリーパーク-

渋谷文化プロジェクト

当社と東急電鉄が町田市と連携・共同して、駅・商業施設・都市公園を一体的に再整備し2019年にまちびらきした「南町田グランベリーパーク」は、「まちのぜんぶが “パーク”となる」をコンセプトとした、にぎわいと緑の融合を生かしたオープンスペースが連続するシームレスなまちです。
エリア全体で浸透性舗装やバイオスウェルを採用することで、雨水の一部が地中に還元する仕組みを整え、グリーンインフラ※1を活用した雨水管理を行っています。
このような取り組みが評価され、国際的な環境認証制度「LEED ND(まちづくり部門)」のゴールド認証※2を取得しました。認証エリア内に駅を含むゴールド認証取得は日本初となりました。
他にも、商業施設「グランベリーパーク」の外構部に花や実のなる樹木などを植栽することで、鳥や昆虫類の生息を促し、自然とにぎわいとの融合を目指しています。

※1 自然環境が有する機能を活用し、社会基盤整備や国土管理を行うこと。

※2 米国グリーンビルディング協会(USGBC)が提供するLEED®は、高性能のグリーンビルディングの設計、建設、維持管理に貢献する評価・認証プログラムです。LEED®およびそのロゴはUSGBCの登録商標であり、使用には許可が必要です。


公園へとつながるパークプラザ


植栽や水景を施した南町田グランベリーパーク駅

駅と商業施設一体で行う省エネルギーの取り組み -渋谷駅・渋谷ヒカリエ-

地下にある駅は、換気・空調設備による消費電力が駅全体の消費電力の約80%を占めています。そのため、換気・空調に関する取り組みが駅全体の消費エネルギーに大きく影響します。そこで、地下5階の大規模な駅である渋谷駅では、駅直結の商業施設「渋谷ヒカリエ」と一体となって行う大規模自然換気システムを採用し、大幅な省エネルギー化を実現しています。他にも、ホームの床下や天井には冷却チューブを設置し冷水を循環させる「放射冷房方式」も採用しています。
このような、機械に頼らない自然換気システムと放射冷房方式などにより、同等の広さの通常冷房装置の建物に比べて、2020年度は年間で約190万kWhの電力量が削減され、CO₂に換算すると約1,056tの排出量削減効果となりました。
さらに、渋谷ヒカリエでは、夜間の外気の取り入れにより空調の消費エネルギーを減らす「夜間換気(ナイトパージ)」や、屋上や外構の緑化も行っています。


渋谷駅の自然換気システム


渋谷ヒカリエでの環境配慮

海外での人と環境にやさしいまちづくり -ベトナム・ビンズン新都市-

当社とベトナムの企業で設立した合弁会社ベカメックス東急が進めている、ベトナム・ビンズン省ビンズン新都市開発では、人と環境にやさしいまちづくりを推進しています。マンションプロジェクト「SORA gardens Ⅰ」では、開発コンセプトである「ガーデン」を空中庭園や壁面緑化により表現。エリア開発プロジェクト「MIDORI PARK」では、敷地面積に対して56%を緑地とし、小川や四季折々の植栽を配置することで自然を身近に感じられる住環境を提供しています。
ベカメックス東急の100%子会社、ベカメックス東急バスは、ビンズン新都市でクリーンな天然ガスを燃料とする路線バスを運行しています。大気汚染や交通渋滞が深刻なベトナムでバイクや自動車から公共交通機関に転換する「モーダルシフト」を進めるため、地域の皆さまの公共交通機関への理解向上の取り組みを含め、路線バス網の整備などに取り組んでいます。
この他、「ビンズン新都市をベトナムで一番綺麗な街に!」を目標に地域の清掃活動を毎月行っており、青年団や学生にも働き掛けを行い、地域一体で街の美化にも取り組んでいます。


エリア開発プロジェクト「MIDORI PARK」


天然ガスを燃料とするベカメックス東急バス

生物多様性保全へのアプローチ

生物多様性保全へのアプローチ

自然共生社会に貢献するべく、まちづくりにおいて事業が自然環境に与える影響に配慮し、生物多様性の保全に努めています。

複合施設での生物ネットワークの構築 -二子玉川ライズ-

商業施設・オフィス・ホテル・住宅街区からなる複合施設「二子玉川ライズ」では、多摩川や国分寺崖線、等々力渓谷など周辺の植生を施設内に再生することで、多摩川と国分寺崖線をつなぐ生物ネットワークの構築に貢献しています。約6,000㎡の広大なルーフガーデン(屋上緑化)は、「エコミュージアム」というコンセプトを掲げ、地域の自然を体感し学べる空間となっています。周辺の水辺環境を再現したビオトープ「めだかの池」には、ミナミメダカやドジョウ、モツゴ、イシガメを放流している他、季節によってはカルガモの親子も見られます。
多摩川の水と緑を堪能できる「原っぱ広場」では、多摩川に生息する絶滅危惧種であるカワラノギクを保存目的で育成しており、開花の季節には、地域の環境学習の場としても機能しています。
このような多摩川の生態系を維持・保全する取り組みが評価され、生物多様性を高める事業を評価する国内第三者制度「JHEP(ハビタット評価認定制度)」の最高ランクAAAを取得しています。


ピオトープ「めだかの池」


めだかの池を泳ぐカルガモの親子

周辺地域と調和する屋上緑化 -東急キャピトルタワー


低層部の人工地盤上の緑化

東急キャピトルタワーは、「ザ・キャピトルホテル 東急」とオフィスなどからなる29階建ての建物で、かつて星ヶ岡と称された風光明媚な土地柄や、江戸の歴史・文化を継承する風格ある景観形成を行い、周辺地域との調和を図っています。建物低層部に大規模な緑化を実施し、庭園や池を立体的に配置することで、緑地群が創出されています。日枝神社の杜へと続く斜面や東側街路では、既存樹木の保全や、隣接する既存緑地と調和した樹種選定、もともとの地形を生かした緑豊かな歩行空間の確保などの配慮により、「星ヶ岡」の緑の面影を復元しました。明治神宮内苑から赤坂御用地、国会議事堂周辺、皇居へと広がる緑の景観ネットワーク計画の一部としての役割を担い、都市景観の形成と地域生態系の保全や育成に貢献しています。