複合施設での生物ネットワークの構築
商業施設・オフィス・ホテル・住宅街区からなる複合施設「二子玉川ライズ」では、多摩川や国分寺崖線、等々力渓谷など周辺の植生を施設内に再生することで、多摩川と国分寺崖線をつなぐ生物ネットワークの構築に貢献しています。約6,000㎡の広大なルーフガーデン(屋上緑化)は、「エコミュージアム」というコンセプトを掲げ、地域の自然を体感し学べる空間となっています。周辺の水辺環境を再現したビオトープ「めだかの池」には、ミナミメダカやドジョウ、モツゴ、イシガメを放流している他、季節によってはカルガモの親子も見られます。
多摩川の水と緑を堪能できる「原っぱ広場」では、多摩川に生息する絶滅危惧種であるカワラノギクを保存目的で育成しており、開花の季節には、地域の環境学習の場としても機能しています。
このような多摩川の生態系を維持・保全する取り組みが評価され、生物多様性を高める事業を評価する国内第三者制度「JHEP(ハビタット評価認定制度)」の最高ランクAAAを取得しています。